ぺらいち君のイマイチ人生

~東京ドームから徒歩5分~

ぺらいち君のイマイチ人生~東京ドームから徒歩5分~

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家に帰りたくない

 

店長が、ふいに
「オノくんは結婚とかしないの?」
と聞いてきた。
そんな予定はないと答えると、
「しないほうがいいよ・・・」
としみじみと言ってきた。

店長には娘が二人いるが、
上の娘の高校受験で、家庭内が、
特に奥さんがピリピリしているらしい。
疲れて帰って来て、家でお酒でも
飲もうものなら、何を言われるか分からないそうだ。

「あいつは、ほんとアホだから。
 娘がいなかったら100%離婚してたね。」

今は下の娘が成人するまで我慢しているが、
あと6年経ったら、絶対離婚するとまで断言する。
しまいには、つらつらと奥さんの悪口を話し出した。

「もう、あいつ早く死んでほしい。
 でも、後腐れない交通事故が一番楽でいいな」


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うわ〜、そこまで言うか。
結婚しても、こうなったらおしまいだな・・・。

 

ラストオーダーが終わり、いよいよ
店の片づけが始まると、
「ねぇ、飲みにいかない?」
と大学生たちに声をかけ始める。

しかし、大学生たちは、テストなのか、
色々予定があるのか、
店長のいつものが始まったよ・・・
という感じで、とにかく反応が悪い。

「おまえは付き合ってくれるよな?」
店長はよっぽど家に帰りたくないのか、
今度は個別にバイトたちを誘い出す。

「おれはここにいる時が一番幸せだ。
 みんなとできるだけ長く一緒にいたい!
 そうだ! 今日は24時間営業にするか!」

 

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そんな店長を尻目に、
バイトたちは黙々と作業をし続けていた。