ぺらいち君のイマイチ人生

~東京ドームから徒歩5分~

ぺらいち君のイマイチ人生~東京ドームから徒歩5分~

男らしさアピール

 

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「う“~~んん」

 

新入生の中で一番可愛いと評判の
大学生マリが棚の上のグラスを取ろうと、
小さな体と手を思いっきり伸ばしている。

しかし、全く届かず、今度は踏み台を
持ってきて取ろうとするが、それでも届かない。

 

「ぺらいちさぁ~ん、取ってくれませんかぁ?」
マリが甘えた声を出す。

 

こういう時、背が高いというのは役に立つ。
ひょいっとグラスを取ってマリに渡す。

 

「はいよ」
「わぁ~ありがとうございます!
 背が高くていいなぁ~」
「別にこんなの、なんでもないよ」

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照れながらもまんざらでもない。
それに、女の子に“ぺらいちさん”って
呼ばれるの、悪くないな・・・。

 

 

別の日。

「う“~~ん」

 

マリがまた唸っているので、覗いてみると
キャップ式のワインのフタが固くて
開けられないようだ。

 

マリは振り返って、俺を上目遣いで見る。

 

「ぺらいちさ~ん、開けられますぅ?」
「ええよ」

 

そんなの楽勝~~。

しかし、いざ開けようとすると、回らない。
さらに力を入れるが、ピクリともしない。

 

「あれ?」

 

マリが苦笑いしながら俺を見ている。

 

「ちょっと手に油が・・・」

 

手を拭くフリをして、心を落ち着け・・・
渾身の力を入れる。

 

ん“~~~~~~!!

 

ダメだ、ムリ・・・・・・。

苦々しい顔で見るマリの目がイタイ。
まあさ、これ硬すぎだし。
誰がやってもムリ、、でしょ。

 

「ごめん、これムリだわ・・・」
「え~、ダメですか~」

 

そう言いながら、マリが軽くフタをひねった。

 

 

カリッ!

 

「あっ! 開きましたっ!」

 


「あ・・・・・・」

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