ぺらいち君のイマイチ人生

~東京ドームから徒歩5分~

ぺらいち君のイマイチ人生~東京ドームから徒歩5分~

嫉妬

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 「かわえー?ね?かわえーやろ?」

演劇フリーターのヒロセが
最近できた彼女の写真を
見せて回っている。
この前出た舞台で恋人役を演じ、
そのまま付き合ったらしい。
俺は隣にいたマルオに話しかける。

「あいつ浮かれすぎじゃろ」
「なんかヒロセさん、
 今日店に彼女連れてくるんじゃと」

も~どんだけ自慢したいんだよ・・・

「ぺらいちさんは、
 彼女欲しゅうないんですか?」

「あ、おれ?俺は今は要らんね~。
 付き合うとかってたいぎーし」

そう言いながら、
俺は内心穏やかではなく、
嫉妬心がメラメラと燃え始める。

いいなぁ・・・

でも・・・どうせブスだろ。
絶対ブス!頼む!!
ありえんくらいの
ブスであってくれ・・・!

そしてまもなく、
ヒロセの彼女がご来店。
店の入り口で店長に挨拶している。

「はじめまして~」
モデルのようなスラっとした体型に、
小さな顔。さわやかな笑顔。

まじかよ・・・
口惜しいくらいカワイイ。

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その後、ヒロセはわざわざ
厨房までみんなの感想を聞きに来る。

「ぺらいちちゃ~ん、どう??
 どやった俺の彼女」

ヒロセの得意げな顔がやけにムカつく。

「いや~まぁ、
 良さそうな子じゃね!!」

なにがぺらいちちゃ~んだ。
なんでこいつ俺より年下なのに
タメ口なんだよ。うぜー。
嫉妬で、いつもなら
気にならないことにさえ
イラついてくる。

「じゃ、俺はこれから彼女と
 一緒に飲むから!ヨロシク!」

「お~!楽しんでの!」

クソ、早く別れてしまえ・・・

ヒロセが厨房から去ったところで、
俺は思わず隣のマルオに本音を漏らす。

「やっぱ彼女欲しいのぉ、マルオ・・・」
「いや・・・ワシは彼女おるけぇ・・・」

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「あ~・・・そうなんじゃ~・・・」