ぺらいち君のイマイチ人生

~東京ドームから徒歩5分~

ぺらいち君のイマイチ人生~東京ドームから徒歩5分~

自慢合戦

f:id:peraichikun:20181013121401j:plain  f:id:peraichikun:20181013120422j:plain

 

「ユイちゃん、まじかわいい」

演劇フリーターのヒロセは、
舞台で知り合った年下彼女を自慢してくる。
よっぽど自慢の彼女なのか、
以前、店にもわざわざ連れてきて、
見せびらかせられた。
今日も嬉しそうに
彼女の写メを見せてくる。

こいつ・・・
なんでこんなカワイイ彼女
ゲットしてんだよ。

すると、そこへ先週異動してきた、
25歳の若い社員ショータが
話に入ってくる。

「俺の彼女も見ます?」

ショータは見た目は、
とび抜けたイケメンではないのに、
話がうまく、面白いため、
どんな女子にもウケるタイプで、
案の定、店にもすぐに溶け込んだ。
そんなショータの彼女の写メを
見てみると、これまたカワイイ。
韓国人らしく、KPOPの
アイドルグループにいそうな
モデル体型だ。

「ほえ~、かわえ~ね~」

もう、みんな
彼女の自慢ばっかでイヤだ・・・。
くそぉ、俺もカワイイ彼女欲しい・・・

f:id:peraichikun:20181017015250j:plain

 

俺は休憩所で一人ため息をつく。
すると店長が隣に座ってくる。

「あ~マジ離婚して~」

店長がいつものように奥さんの愚痴をこぼし始める。

「もうね、一人の方が絶対いいよ、オノちゃん」
「うん、そうですよね。俺もそう思います」

そうそう、どんだけ可愛い彼女を見つけて、
万が一結婚したとしても、みんな結局こうなるんだよ・・・
みんなの自慢を聞き飽きた俺は、
いつもより、店長の愚痴を親身になって聞く。

「でもさ、オノちゃ~ん、これ見てよ」

店長のスマホをのぞくと、
幼稚園くらいの小さい女の子の写真だ。

「かわいいでしょ?」

店長は写真を次々にスクロールしていく。

「もーさぁ!カワイ過ぎない?ウチの娘。
 俺の生きがい。この子いないとホント離婚してる」
「あ~、なるほど・・・」

こいつもかよ・・・

「ほら!これも。あ、これなんかヤバイ」

もうお腹いっぱいです・・・

f:id:peraichikun:20181017015806j:plain