ぺらいち君のイマイチ人生

~東京ドームから徒歩5分~

ぺらいち君のイマイチ人生~東京ドームから徒歩5分~

伝説

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東京ドームには、
競馬の場外馬券場WINSがあるため、
バイトの大学生たちは
競馬部というものを作り、
休憩になると
みんなの予想大会が始まる。

俺も直感で参戦。

「おれ、この馬にしようかな」

「いや、今日は1600mの短距離だから、
 適正はこの馬だね。
 前走で4着なんだけど
 最後追い込んできてたし、
 今回絶対来る。

 今回得意の左回りだし。
 しかも毎年このレースでは
 ディープ産駒
(父親がディープ・インパクト
 が
勝ってるってデータもあるから」

膨大なデータを駆使し、
もっともらしい解説をするのは店長。

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「へぇ~そうなんですか。
 じゃぁそっちの方がいいか」

にわかファンの俺はホイホイと
店長の予想に乗ろうとする。

「止めた方がいいですよ」

そこへカサハラが止めに入る。

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カサハラ曰く
過去10戦ほど連続で、
店長が本命とする馬は
負けているという。
中にはダントツ1番人気で
優勝確実とされていた馬でさえ、
店長の予想に選ばれ、
負けてしまうという伝説まで作った。
それからというもの、
大学生の間では、
店長の買った馬を外せば勝てるとさえ
言われるようになっていた。

「今回は違うんだな~」

と豪語する店長だったが、
さすがに、そんなクソ予想屋の言うことを
聞くわけにはいかない。
俺は店長の予想する馬をはずし、
最初の直感の馬に賭けた。

そしてレーススタート。

俺の買った馬は、
出だしは良かったものの
後続にどんどん追い抜かれビリ。
そしてなんと、
店長の一番推していた馬が
大差で勝利。
10連敗の店長の悪運を
凌駕するほどツイてない俺って・・・

「うぁ~~~!」

横でなぜか店長の
雄叫びが聞こえる。

「え?店長の買った馬じゃないですか!」

「・・・いや~俺、
 最後の最後で変えたんだよ。
 オノくんと同じ馬に」

「え?」


・・・店長の予想する馬は外れる。
その伝説はやはり本物だった。