ぺらいち君のイマイチ人生

~東京ドームから徒歩5分~

ぺらいち君のイマイチ人生~東京ドームから徒歩5分~

〇〇まん

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「あいつの彼女、
  絶対『サゲまん』だよな~」

店長は、休憩所で寝ている
ヒロセを指さしている。

「あいつ、いっつも寝てるじゃん?」

「まぁ、そうですね」

「毎晩彼女が求めてくるらしいよ。
 それも2回も3回も」

「え?!」

羨ましいやら妬ましいやら。
でも毎晩はさすがに疲れるな・・・。

「まぁ、ラブラブって証拠じゃないですか。」

「いや、最初だけだよ。
 結婚したら一気に冷めるから」


 う~ん、店長が言うと
妙に説得力があるな・・・。

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「そうだ!オノ君!
 おれ嫁と離婚することにしたから!」



あ~店長のいつものが始まった。
店長はいつも
奥さんの愚痴を言っては、
離婚する!を繰り返している。

「またまた~」

「いや、もうこれ以上は待てない!
 だってさ!聞いてよ!
 娘の成績が悪いのを
 俺のDNAのせいにするんだよ?!」

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え~~・・・

「おまえのDNAも
 入ってるっちゅーんだよ!!!ねぇ?!」

「あぁ・・」

「もう頭きたから、
 勢いで弁護士に電話しちゃったよ!」

「え!!!
 娘が成人してからって
 言ってませんでしたっけ?」

「いいんだよ!もう!
 俺は俺の人生を取り戻す!」

店長は興奮気味にそう言い切ったものの、
どこか浮かない顔をしている。

「ただ一つ・・・問題があるんだよね」

「なんですか?」

「俺さぁ・・・」

店長は、自分の過去を語りだす。
昔、店長は、なにをやってもダメで、
脱サラ後、自分で始めた雑貨店も
経営難で潰してしまったらしい。
その借金で途方にくれている時に、
奥さんと付き合い始め、
それ以来、仕事がうまくいくわ、
お金は入ってくるわ・・・。
結婚して入社した今の会社でも、
あれよあれよと同期を抜き去り、
出世街道をひた走ってきたらしい。

「そう。悔しいけど完全に
 『アゲまん』なんだよね・・・」

「じゃぁ・・・
 奥さんと別れたら
 仕事がダメになる・・・?」

「止めてー!!!それは言わないで!」