ぺらいち君のイマイチ人生

~東京ドームから徒歩5分~

ぺらいち君のイマイチ人生~東京ドームから徒歩5分~

やることなすことイケメン

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「聞いてよー。
 こないだボーリングでタクマがさぁ」

休憩中、アンナの声が聞こえたので、
休憩室に行くと、
トモコ、そしてタクマが話している。

俺は部屋の外から
必死で聞き耳を立てるが、
内容は所々しか聞こえない。

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「いや、だから滑ったんだって!!」

タクマは身振り手振りで、
面白おかしく話しをしていて、
トモコがそれを聞いて大声で笑っている。

「アハハ!え~!!!
 それはナイわ~!!!」

「タクマってイケメンなのに、
 そういうことするからイイよね~」

アンナも楽しそうだ。

ムムム・・・
ボーリング・・・

くそぉ、当然だけど、
タクマもアンナと
遊びに行ってるのか。

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話に入りたいけれど、
内心穏やかではない俺は、
休憩所を去り、
ゴミ捨て場がある裏口に
タバコを吸いに。

フゥ~~~

俺もタクマみたいに面白おかしく
話せれば・・・
イケメンで面白いって卑怯だろ!!!

ガチャ

「あれ?ぺらいっち?」

「・・おう」

タクマだ。
よりによってこんな時に・・・
俺が黙り込んでいると、
タクマが話しかけてくる。

「ぺらいっち、ボーリングできる?」

「・・できるよ。ボーリングくらい」

「俺この前、200越えたんスよ!
 7連続ストライク!
 今度勝負しましょうよ!!

 ぺらいっちアベレージどんくらいスか?」

「え??まぁ普通だよ・・・」

ってかボーリングも上手いって。
やることなすことイケメンかよ。
俺なんか良くて
120くらいだっつーの。
この、自慢男め。
誰が勝負するか。

「そうだ、こないだ、アンナと
 食事行ったらしいじゃないすか。

 どこ行ったんすか?」

「・・・いいだろ、どこでも」

なんだよ。アンナ、タクマに話したのか。


「なんかツレないなぁ~」

自分でも大人げないと思うけど・・・
嫉妬心と焦りと不安で
どうしようもない・・・

「あーあ、せっかく、イイこと
 教えてあげようと思ったのになぁ~」

「なんだよ、それ」

「アンナの誕生日」

「え?!!」

そういえば、誕生日いつか
聞いてなかった・・・

「良い肉の日っス」

「は?」

「11月29日。
 俺はもうプレゼント用意しましたよ」

「え?もうすぐじゃん!!」

マジかよ。知らなかった・・・
あぶねー・・・
危うく大事な大事なアンナの誕生日を
スルーするところだった・・・

「・・・なんか、ありがとう
 ・・・でも、なんでだ?」

「オレ、正々堂々勝負したいんで」

そう言って、タクマは去っていった。

くそ・・・やることなすことイケメンかよ・・・
俺は自分のガキさ加減が嫌になった・・・

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