ぺらいち君のイマイチ人生

~東京ドームから徒歩5分~

ぺらいち君のイマイチ人生~東京ドームから徒歩5分~

国際協力inスーパー その②

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(前回のあらすじ)

俺はバイト帰りに寄ったスーパーで、
天井に上がってしまった女の子の赤い風船を
スーパーの外国人店員アクバルと
取ってあげようとしていた。
アクバルは、肩車で自分を担げと要求。
でも俺だって、担がれる方がいい。
俺がチェンジを要求するも、
断固として断るアクバル。
しかし、もはや、スーパー中の注目が
俺たち二人に集まる中・・・

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(続き)

クソ・・・みんな見てるし、
ここで駄々をこねても、
カッコ悪い・・・

俺が仕方なくしゃがみ込むと、
アクバルもなぜか
横でしゃがみ込む。

ちょ、なんで???
二人でしゃがんでどうすんの?
さっきまであんなに嫌がってたのに!!

くそ、コイツとは、気が合わん・・・

結局、俺が下になると話をつけると、
アクバルが俺の肩に足をかける。

フンっ・・・!?

重いっ!腰が砕けそうだ・・・
アクバル、何キロあんだよ・・・
でも、ここまで来て、
持ち上がりませんでしたじゃ・・・

ヌオオオオオ!!!!

膝はプルプルいってるけど、
なんとか持ち上がった・・・

シャァァァァァ!ちくしょう!!!
早くつかめぇぇぇぇぇ!!!!アクバル!!

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アクバルはバランスを崩しながらも
思いっきり風船に手を伸ばす。

パンっっっっ!!!

あ・・・・・・・

ぽとっ。

割れた風船の残骸が
女の子の前に落ちる。
呆然とする女の子・・・。

アクバルゥゥゥ!!!!!!!!

しかし、女の子の母親は
律儀にお礼を言ってくる。

「あ、すみません。ありがとうございます」

「いや、こちらこそ、
 すみません。割っちゃって・・・」

「いや、いいんです、帰ろ。
 ほら、お兄ちゃんたちにお礼言って・・・」

「ありがとう・・・」

「ごめんね・・・」

結局、女の子は釈然としないまま
店を出て行った。

すると、なぜかアクバルが
右手を差し出してくる。

まぁ、釈然としないけど・・・
俺たちやれることはやったよな・・・

俺たちは、笑顔で固い握手を交わす。

ん?
アクバルの手を見ると、
爪が伸び切っている・・・

アクバルゥゥゥ!!!
爪くらい切っとけぇ!!!!!

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国際協力は難しい・・・。