ぺらいち君のイマイチ人生

~東京ドームから徒歩5分~

ぺらいち君のイマイチ人生~東京ドームから徒歩5分~

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不味いドッグフード

ゲンが体調を崩したことを、マルオに知らせると
すっ飛んで来た。

「ゲンッ!!!」

ゲンは、マルオが大好きなので、
いつもなら、マルオが家に入ってきた瞬間、
飛び掛からんばかりに喜ぶのだけど・・・
座布団に顔を伏せたまま、動こうとしない・・・

「ゲン~~~、大丈夫なんか~?!
うぅ・・どぉしちゃったんじゃ~・・・」
「そうなんよ・・・つい、この間まで
あんなに元気じゃったのに・・・」

マルオは、半べそになりながら、ゲンの前に
座り込む。

「ほら!『ちゅ~る』だよ~!おいで~」

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マルオが、ゲンの好物だった
液状のオヤツ『ちゅ~る』を
開けるが、ゲンは座布団に顔をうずめたまま、
全くの無反応・・・。
あぁ・・・『ちゅ~る』でも、ダメか・・・

ゲンは体調を崩してから、
食欲減退が激しい・・・。

ネットで、ドッグフードを
レンジでチンして温めてあげると
匂いが強くなって、犬の食欲が出るというのを見て、
俺と“すずたん”が、試してみたりしたけど、
それもダメだった・・・

俺は、この前ネットで買った鹿肉を
ゲンの口に持っていく。
「ゲン、嫌がっとりますよ・・・」
「う~ん・・・」

苦しいじゃろうけど、なんか食べんと・・・

「ほら~いい匂いじゃろ~?
食べようね~。
じゃないと元気になれんよ~」

俺が、半ばムリヤリ、
ゲンの口に押し込もうとすると、
マルオが隣で泣きそうな声を出す。

「そんなムリヤリ食べさせちゃぁ、ゲンが
かわいそうじゃぁ~・・・」

俺だって・・・
泣きたいくらいだよ・・・

「元気になるには、
ムリヤリにでも食べさせんといけんのんよ!」

俺は、なおもゲンの口に鹿肉を運ぶが、
ゲンは、頑なに口を閉じている・・・
く・・・ダメだ・・・

「・・・ねぇ、これは?」

すると、冷蔵庫から“すずたん”が
缶詰を持ってくる。
お医者さんが『腎臓をケアするドッグフードだけど、
不味すぎて、食べないと思う・・・』と
一応サンプルでくれた缶詰だ。

「あ~、それはたぶん、ダメですよ。
不味くて、どの犬も食べないって言ってたんで・・・
でも、タダでくれるって言うから
一応、貰って来たけど・・・」
「そうなの?・・・まぁ、ダメもとで・・・」
そう言いながら、“すずたん”は、
カパッと缶詰を開け、ゲンの前に置く。
その瞬間、今まで動かなかった
ゲンがムクっと、起き上がる。

「あ・・・」
「食べたぁ~~~!!!」

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良かった・・・ホントに良かった・・・

でも、まさか、
どの犬も食べなかった
不味いドッグフードを食べるとは・・・
ゲンの好みってシブい・・・

でも、とりあえずひと安心・・・